福島第一原発の廃炉作業ルポ

【管理人より】

放射能による被曝を避ける根本対策は「汚染から遠ざかること」です。

あくまでこのことを再優先にしていただき、何かしらの事情でどうしても避難や移住ができない方を想定し、出来る限りの対策をするという意味で、本ブログの記事を書いています。

各人の体質も大きいことと思いますが、体の免疫を強めることが何より鍵だと思っています。



福島第1原発での廃炉作業について詳細に書かれている記事を見つけました。そこでは、いまだ現在進行形で続く原発事故の様子、汚染水漏えいが止まらず過酷な作業を強いられている様子が記載されています。

以下より転載します。

汚染水漏えい問題絶えず過酷な現場 福島第1原発、廃炉作業ルポ

汚染水を貯蔵する巨大なタンク群。黙々と除染作業を行う白い防護服姿の作業員―。6月上旬、全国マスコミの取材団に参加し、廃炉作業が進む東京電力福島第1原発を視察した。増え続ける汚染水問題は浄化処理などの対策が進んでいるものの、度々起こる汚染水漏れの対処に追われている状況。依然高い放射線量の中、1日に6千~7千人が除染や汚染水対策に当たっている。事故から4年余りたつが、現場は過酷な労働環境で、廃炉作業の道のりは険しい。

■1日300トン発生

構内入り口付近にある作業員の着替えや汚染検査のための「入退域管理施設」で、マスクと手袋、積算線量計などを身に着けてバスに乗り込んだ。車内からのみの視察だったため、放射線量は低く防護服は必要ないという。

すぐさま汚染水を貯蔵するタンク群が眼前に広がった。現在、構内には大小合わせて約1千基を設置。一帯は事故前に緑豊かな場所だったが、木々を伐採しタンクエリアとなった。

核燃料が溶融した1~3号機は水を循環させて冷却しているものの、原子炉建屋に地下水が流入し1日当たり約300トンの汚染水が増え続けている。トリチウム以外の62種類の放射性物質を取り除く「多核種除去設備」が稼働し、5月末時点で処理した水は44万トン以上に及ぶ。

■地下水流入を防ぐ

増え続ける汚染水をどう抑えるか。現場では、原子炉建屋に地下水が流入しないようにする対策が進んでいる。

切り札は、1~4号機の建屋周囲1・5キロの地盤を凍らせる「凍土遮水壁」だ。地下に約1500本の凍結管を埋め込んで冷却材を循環させて地盤を凍らせ、地下水流入を抑える計画。4月末に試験凍結が始まったが、工程は遅れ気味という。

一方で、汚染水漏れのトラブルが絶えない。今年に入り、タンク群を囲む堰(せき)から放射性物質に汚染された雨水が大量に漏えい。2月には2号機の建屋屋上にたまった高濃度の汚染雨水が排水路を通じて海に流出した問題も発覚した。

バスから眺めていても、構内はあちこちで水たまりのようなものが目に付く。東電担当者は「汚染水漏れか、単なる雨水か、しっかりと分析している」と話したが、汚染水との“格闘”が日々続いている印象を受けた。

■依然線量は高く

4号機の建屋の近くまで来ると、放射線量はタンクエリアの10倍以上となる毎時約25マイクロシーベルトまで上がった。がれきはほとんど撤去されていたが、依然として放射線量は高い。

4号機の燃料プールにあった使用済み核燃料は昨年12月にすべて搬出。ただ、1~3号機のプール内にはまだ使用済み核燃料は残ったままだ。溶融した核燃料に至っては正確な位置さえつかめていない。3号機はプール内のがれきを撤去中で、高線量のため遠隔操作の重機で作業している。

4号機から少し離れた場所では、白い防護服と顔全面をマスクで覆った作業員が除染作業をしていた。のり面などの雑草を刈り取り、アスファルトを吹き付けて線量を下げる作業。雨水の土壌浸透を抑えて汚染水を減らす効果もあるという。

■労災死亡事故も

現在、構内で働く作業員は1日6千~7千人。多くが除染やタンク増設、凍土遮水壁の工事などの作業に当たっている。事故前の運転中や定期検査のピーク(4千~5千人)を上回る人員規模となっている。

労働環境は過酷だ。高線量下の作業もあるため、被ばく線量の管理は欠かせない。労働災害も増加傾向にあるという。1月にはタンクの検査中の男性作業員が10メートルの高さから落下して死亡する労災事故が発生した。

安全点検で2週間にわたり作業を中断し、工程の遅れも出てきているが、東電担当者は「工程ありきではなく、安全を重視して放射線の影響なども把握しながら、しっかり進めていく」と強調した。

高線量下の厳しい環境の中、現場の安全管理を徹底し、かつ廃炉作業を着実に進めるという難しい問題を抱えていると感じた。

fuku1smoke
 
 

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